千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年11月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:25 窪山展望公園−−3:33 尾根取付(害獣除け柵)−−3:46 林道−−4:00 送電鉄塔−−4:31 大峯山−−4:46 林道−−5:00 廃林道−−5:15 廃林道終点−−5:57 鏡台山北峰−−6:08 鏡台山−−6:18 富士見台分岐−−6:31 林道−−6:38 送電鉄塔−−7:15 五里ヶ峰 7:24−−8:07 送電鉄塔−−8:31 宮坂峠−−8:37 廃林道−−8:42 車道終点−−9:00 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年11月18日 日帰り
天候晴後曇
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無宮坂峠〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
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コメント先週と同じ天気のパターンで、金曜日に前線が抜けて冬型の気圧配置に移行し北アルプスは猛吹雪の予想のため、先週とほぼ同じく鏡台山周回コースへ。ただし最後は宮坂峠から最短距離で道が無い斜面を下った。日の出前は南東の風が非常に強かったが日の出後は少し落ち着いた。先週と違って稜線にガスはかかっていなかったが北アルプスは雪雲の中で見えなかった


875m峰北西側の送電鉄塔から見た冠着山、聖山。本来ならこの背後に北アルプスが見えるはずだが雪雲の中で見えない


窪山展望公園駐車場を出発 ここで尾根に取り付く
林道(標高520m付近) 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 岩場(標高670m付近)
大峯山山頂 大峯山山頂の三角点
林道の標識 廃林道に降り立つ(標高970m付近)
林道終点(標高1040m付近) この標識から刈り払いあり(標高1080m付近)
標高1110m付近 1267m峰(鏡台山北峰)
鏡台山山頂 鏡台山から見た西の展望
富士見台(標高1120m付近) 林道
五里ヶ峯登山口の車止め 920m鞍部の送電鉄塔
午前6時53分に日の出 標高980m付近。日差しがある範囲に入る
表面は凍っている。先週は凍っていなかった 五里ヶ峯山頂直下
五里ヶ峯山頂 五里ヶ峯から見た西側の展望
五里ヶ峯から北西に直接下る踏跡。かなり急 標高950mの勘助道
971m峰 942m峰
875m峰 875m峰北西の送電鉄塔
送電鉄塔から見た西側の展望 送電鉄塔から縦走路を下り続ける
780m峰 宮坂峠
宮坂峠の標識 宮坂峠から北東の斜面を下った
廃林道(標高540m付近) 廃林道からの下り始め
ヌタ場(標高480m付近) 標高480m付近以降は谷筋は倒木の嵐
車道終点(標高470m付近) 車道
害獣除けの柵 周囲は果樹園
上信越道 大峯山遠望
飯縄山。一時期は白くなったのだが 宮坂峠を振り返る
窪山展望公園駐車場到着


 今週末もまたもや強い冬型の気圧配置で日本海側は悪天の予報。本当ならば冬枯れの時期に日本海側の山で登りたいところがあるのだが、今年は週末は軒並み冬型の気圧配置で悪天続きで出向くことができない。今回も体力維持の目的で、先週と同じく近場の千曲で鏡台山周回ルートを歩くことにした。

 土曜早朝(世の中の常識では夜中?)に出発して窪山展望公園に到着。当然ながら車は皆無。先週と違って今日は満天の星空が広がっている。ただし、先週と同じく前日は雨だったので藪が濡れていなければいいが。

 駐車場を出て右に曲がって車道を歩き、右斜め上に分岐する細い舗装道路に入り、変形十字路で左に下る道に入って少し進むと果樹園の隙間に右に入る細い作業道が登場する。そこを10m程進むと背の低い害獣除けの柵が登場するので跨ぎ越えて道の無い斜面に取り付く。幸いにも灌木の枝葉には雨は付いておらず乾いていた。この尾根は道は無くとも送電鉄塔の周囲以外は藪は薄く問題にならない。

 しばらくは急斜面の連続で靴底の柔らかい長靴では歩きにくい地質が続く。今回は新しい防寒長靴と分厚い防寒靴下を初めて使用したが、右足のつま先が微妙に当たって痛い。長靴は登山靴と違って靴紐が無く足が固定されないので、こんなことが起こりやすい。歩き方でいくらかカバーできるが先が思いやられる。

 駐車場では風は弱かったが尾根に取り付くと強風で、予報とは違って南寄りの風で尾根の右側から吹き付けていた。体感的には先週よりも風が強く、森全体がゴーゴーと鳴っていた。

 林道を越えてなおも登って密な灌木藪が登場すると送電鉄塔で、この尾根で唯一視界が開ける場所で千曲市街地の夜景を見下ろせる。

 再び灌木藪に潜るとトラロープが登場するが明瞭な道があるわけではないが、藪も無いので歩きやすい。標高670m付近では尾根上に大きな岩が登場し、左側の踏跡で岩を巻くので登る必要はない。

 この岩を通過すると一時的に傾斜が緩んで尾根が明瞭になるが、再び傾斜がきつくなる。この先は尾根上に凹んだ筋があり、以前は明瞭な道があったのかもしれない。今はキノコ採り用と思われる踏跡が続いている。

 傾斜が緩むと大峯山山頂に到着。先週は正確な山頂を掠めただけだったようで三角点を見かけなかったが今回は発見。近くに山頂標識が倒れていたが起こしてみると文字は読めなくなっていた。

 大峯山から僅かに下ってからは緩やかな登りに変わる。ここでも南の風が強かった。舗装された林道を横断して廃道化した鏡台山登山道に入るが、ここも藪は薄くて歩くのに問題はないが、道が薄いので廃道を正確に歩き続けるのは難しい。場所によっては薄い笹が登場するが、ここでは廃道を辿るのとまっさらな笹原を通るのとでは足の抵抗に大きな差があるため、できるだけ廃道を辿るのがいい。

 時々廃道を見失ったが最終的には再び廃道に乗って廃林道へ合流。ここから廃林道終点までは廃林道を歩くがここは藪は無い。廃林道終点から鏡台山までは登山道はまだ生きていて道が明瞭である。先週には昨年にはなかった刈り払いが登場したが、刈り払いは笹が登場する標高1080m付近より上であった。これより下側では笹がほとんど無いので刈り払いされないのは当然である。その境界には「登り→ 2.0km 85分」の標識があるが、鏡台山山頂までの標高差は200m弱なので常識的には所要時間が長すぎると言えるだろう。これは林道にある廃道化した登山口の標識も同じで、そちらには鏡台山山頂まで3.8km 登り135分、下り110分と書かれていた。

 1134m峰を越えて傾斜が出てくると檜の植林帯に変わって笹が消失。この付近で天城山や鞍骨山に続く稜線に付いた林道が最接近するので、そちらに乗り移る道があるかと探したが見当たらず。笹が無いのでどこでも歩ける植生なので明瞭な道が無いのは当然かもしれないが、目印も見当たらなかった。ただし、まだ明るくなる前なので目印を見落とした可能性はある。

 1267m峰への登りでは強い南風が山にブロックされて風が弱まる。先週はこの付近は雲の中で周囲の木には水滴が付いて雨のように滴り落ちてきたが、今回は晴れて枝は乾いていた。

 傾斜が緩んで1267m峰の広い山頂部に到着。昨年は刈り払いされずに笹原に囲まれていた1267m峰山頂標識(鏡台山北峰山頂)の周囲はきれいに刈り払われていた。ここには鏡台山山頂まで0.5km, 15分と書かれていた。まだ午前6時前で日の出前だが周囲は徐々に明るくなってきた。

 1230m鞍部へ下って登り返したピークが鏡台山山頂である。先週はガスで真っ白で展望は無かったが、今回は樹林が開けた西側の展望が得られた。ただし肝心の北アルプスは雪雲がかかって見ることはできなかった。今の時期の長野の日の出の時刻は午前6時半くらいであり、山頂でもまだ日の出前だったがライトが不要なくらい明るくなっていた。

 鏡台山山頂からの下りは長靴では要注意。足が靴の中で動いてつま先に体重がかかって爪を痛めやすく、できるだけ踵に体重をかけて歩く。今日はガスの中ではなく空気が乾燥していることもあり、地面は先週より乾いているので先週よりは滑りにくい。ただし昨日は雨だったので地面が完全に乾いているわけではなく、コケないように注意が必要。

 山頂を越えて南風が直接吹き付けるかと思いきや、いつの間にか風が弱まったようでほとんど感じなかった。

 北アルプスが見えないので富士見台の岩は登山道で巻いた。標高950mで舗装された林道に出るが今日も車は皆無。ちょうど日の出の時刻になったが、太陽の方向は浅間山等の高山が立ち並んでいるのでまだ太陽は見えていない。

 ガードレールの車止めの脇を通過して尾根上の廃林道の登山道を進む。920m最低鞍部で送電鉄塔が登場。ここで樹林が開けて僅かに展望が得られるが、先ほどまで雪雲で隠れていた北アルプスに朝日が差しているのが見えた。しかし低い樹林が邪魔をしてすっきりと見えているわけではなく写真撮影は断念した。この後に北アルプスはまた雪雲の中に入ってしまい、再び見ることはなかった。

 鞍部から登り返しにかかって午前7時前にやっと東の稜線から太陽が顔を出した。日が当たる場所では体感温度が上がって快適だが、ここはほとんどが樹林帯の中なので日が当たる場所は僅かしかなかった。先週は凍っていなかった水溜りの表面には薄く氷が張っていて、先週より気温が下がっているようだったが、先週と違って風が弱くなったので体感的には今回の方が温かく感じた。

 最後の登りで無人の五里ヶ峯山頂に到着。ここも西側の展望が開けているが、やはり北アルプスは雪雲の中で見えなかった。雪雲の中に白い尖ったピークが微かに短時間だけ見えたが、おそらく常念岳だったと思う。あちらは猛吹雪だろう。

 出発から4時間が経過して少し腹が減ったので、五里ヶ峯山頂で少しばかり腹ごしらえ。休憩中も誰もまだ上がってこなかった。

 ここから先は下山。いつもなら山頂北側を巻く登山道を歩くが、先週歩いた時に山頂から直接下る道があることが分かったのでそちらへ入ってみることに。藪っぽいかと思ったらそうでもなかったが、とにかく傾斜が急で登りはともかく下りでは非常に滑りやすく、フィックスロープが無かったら相当苦労したと思う。距離が短いので多少の時間節約はできたと思うが、素直に登山道を下った方が楽だったと思う。

 971m峰、942m峰、875m峰と越えて850m肩で送電鉄塔が登場。いつもならここで登山道を離れて北に派生する尾根を下るのだが、今回は試しに宮坂峠まで稜線を歩いてみることにして直進した。送電鉄塔では展望が開けるが、やはり北アルプスは雪雲の中で見えなかった。

 この先も道は良好で780m峰を越えて696m峰は南を巻いて宮坂峠に到着。地形図では車道が書かれているが廃道かと思っていたら舗装された立派な林道であった。これなら普通車でも問題なく上がってこられるだろう。

 宮坂峠からはこの車道を辿って下りることも可能であるが、ここは最短距離である北東の谷を適当に下ることにした。傾斜はかなりなものだが植林帯であり普通に歩ける。斜面には多量の不法投棄のゴミが散乱しているが、先ほどの宮坂峠の車道脇には背の高いフェンスが設置されてゴミの不法投棄ができないようになっていたので、おそらくこれらのごみは古い時期のものだろう。

 植林帯には縦横にジグザグに獣道が走っていて適当にそれらを繋いで下っていく。標高540m付近で地形図に記載された車道を横断するが、見るからに廃林道であった。廃林道の先も植林帯が続いて藪は無い。

 標高480m付近から傾斜が緩むと谷の幅が狭まって沢が明瞭になると同時に、沢の上には横倒しになった大量の杉の倒木が続いている。これを乗り越えて谷の真ん中を歩くのはかなり面倒なので谷の左岸側を高巻きして倒木は全てパスした。

 標高470m付近で柵に囲まれた上水道施設のようなものが登場。反対側に回り込むと「北陸新幹線関連事業 森揚水機場」と書かれた看板がかかっていた。もしかしたら北陸新幹線の五里ヶ峯トンネル内の湧水を排水するための施設なのかもしれない。

 この施設より先は草ぼうぼうだが車道が延びている。衣類に種がくっつく草なのでズボンや長靴の紐にたくさん種が付いてしまった。やがて往路で登場したのと同じ害獣除けの背の低い柵が登場。標識によると開閉可能らしいが跨いだ方が手っ取り早い。

 残りは駐車した窪山展望公園までの舗装道路歩き。沢山川沿いの道を歩いていたら鉄砲撃ちの車の集団が下っていった。そういえば11月15日が狩猟解禁日であり、これからしばらくは登山道以外を歩く場合は注意が必要だ。私の衣類は明るい色のものが無いから特にヤバいかも。

 窪山展望公園に到着。先週は数台の車があったが今回は私の車だけだった。

 

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